肩がこる原因と対処法
働く人たちの悩みの種
デスクワークがメインの仕事をしている人は、なおさら、肩こりが気になって、仕事に集中できないという人は多いのではないでしょうか?
肩こりから頭痛に発展して、寝込むことが増える人もいます。
実は、肩こりの経済損失は、2兆円にのぼるとされています。
頭痛は、3兆円と言われています。
それくらい、体の不調が生産性を落としていることになります。
日本人は、働き者なので、長い時間働き、自分のケアに時間を割いている人は少ない傾向があります。
肩こりのメカニズム
筋肉に痛みが出るのは、2種類あります。
- 単純に筋肉を使いすぎて、血流が悪くなっている
- 自律神経の中でも交感神経が高まり、血流が悪くなっている
基本的には、血流が悪くなることによって、痛みが現れるので、血流が改善されれば、解決します。
単純に、お風呂やサウナで体を温めて、循環を良くすることで楽になることもあれば、マッサージや鍼を受けて、血流を促すことでも改善されます。
どちらも、疲労をとり、自律神経を整えるのに有効です。
肩こりの原因
ただし、肩こりが生じるのは、肩に原因はありません。
肩こりの人が、肩のマッサージをされただけでは、再発するのと同じように、どれだけ肩の筋肉をマッサージしようが、鍼で柔らかくしようが、原因が解消されなければ、負担が肩に集中するので、何も解決しないのです。
ところで、どこに原因があると思いますか?
実は、体幹部の中でも股関節に原因があることが多いです。
股関節が硬い人は、呼吸も浅くなっています。
その浅い呼吸の影響は、肩で息をするかのように、常に呼吸の際に肩を過剰に使います。
体幹=コアが弱いということは、中心から外れた肩に対して負担をかけてしまうのです。
それ以外にも、コアが働かないと、膝や足首、肘・手首、首など中心から遠い関節や筋肉に過剰に負担をかけてしまいます。
肩こりにつながる不良姿勢
肩に負担をかける姿勢は、
- 反り腰
- 猫背
- 巻き肩
- ストレートネック
- O脚・X脚
以上の姿勢は、先ほども述べたように、股関節が硬いなど、体幹の本来の機能を果たせていない状態であるとも言えます。
骨盤は、背骨の土台にあたる部分なので、骨盤の動きを引き出す股関節が機能しないと、骨盤の動きが出ないので、背骨の動きが固まってしまいます。
背骨の動きが固まるということは、自律神経の交感神経の働きが高まり、緊張している状態なので、緊張をほぐすために、背骨に動きを与える股関節を含めた体幹の力が重要です。
肩こりの対処法
これまで述べたように、姿勢が土台から崩れれば、基本的に肩こりになってしまいます。
肩こりで整骨院や整体に行ったことがある人は、日常のケアに「肩を回してください」とアドバイスをされたことはないでしょうか?
これまでの説明でお分かりの通り、肩を回したところで、対症療法でしかなく、一時的な変化で、すぐに再発します。
重要なのは、体幹の中でも股関節の機能を取り戻すことが最優先課題です。肩を回すのは、その後です。
オススメのピラティスエクササイズ
ハンドレッド
【ポイント!】
- 息を長く吐く
- お腹の力を使って、腰のすき間を埋める
- 首の後ろを長くするイメージで、アゴを引く
アーティキュレーティング・ショルダーブリッジ
【ポイント!】
- 息を長く吐く
- お腹の力を使って、腰のすき間を埋めて、お尻を持ち上げていく
- おしりを持ち上げていく際に、アゴが上がらない
- おしりを上げるときは、背骨の腰の方から浮かせていく感覚で、下ろすときは、背中の方から床につけていく感覚で行う
最後に
ツライ肩こりから抜け出したかったら、マッサージや整体だけのサービスはオススメしません。なぜなら、根本的な解決は、ストレッチやマッサージで筋肉の緊張を緩めるだけでは限界があるからです。
人間は、動いてこそ!筋肉を使ってこそ、姿勢が改善され、体の不調も改善することができるのです。
リラクゼーション目的で通うのなら良いのですが、改善されないのを嘆いても、整骨院や整体のサービスは、一時的な改善しかできません。
前提として、体の土台ができている人の一時的な肩コリであれば、改善の可能性はありますが、土台が弱い・崩れていると、どれだけ通っても整骨院や整体は適していないのです。
ちゃんと肩こりを治したい!という人は、整体だけではなく、トレーニングやピラティスを受けられるところで、理学療法士やアスレティックトレーナーの資格を持っている人に頼るのが改善の一番の近道です。
一時的な改善で満足する方のご利用は、ご遠慮いただいておりますが、もし、自分の体を見直して、姿勢を改善したい方は、ご相談ください。