腰痛の原因と対処法
働く人の悩みの症状トップ
このようなお悩みはないでしょうか?
- デスクワークで長時間座っていられない
- ストレッチをするようにしてるんだが、全然よくならない
- 整体に行っても、その時は良いんだけど、すぐに戻ってしまう…
- 仕事に集中できず、イライラする
- 寝る時も、腰の痛みを感じて、寝つきが悪い
腰痛は、体を動かすときに、非常に迷惑で、日常生活のあらゆることに負担を感じてしまいます。
肩こり腰痛は、仕事をしている人の男女問わず、トップにランクインしているほど、腰痛に悩んでいる方は多くいます。腰痛の経済損失は、2兆円にものぼるとされているので、腰痛によって、仕事の効率が下がっていることもこの数字からもよく分かります。
では、一体、何が腰に負担をかけてしまうのでしょうか?
腰痛のメカニズム
腰痛は、腰の筋肉を使いすぎてしまい、血流が悪く、痛みを感じている可能性が高いです。
また、精神的な問題とも関わっており、心身症といって、心の問題が腰痛として表に出ていることも大いに考えられます。
腰痛で整体や整骨院に通ったけど、結局何が原因で痛みを感じているのか、分からないまま終わってしまった人もいるのではないでしょうか?
実は、病院に行っても、85%前後は、原因が不明と言われています。
原因不明の場合に考えられることは以下の3つです。
- 血流が悪い
- 炎症が起きている
- 脳の機能が低下している
それぞれ説明していきます。
腰痛の原因
血流が悪い
筋肉は使いすぎても、使わなさ過ぎても、硬くなります。
例えば、胴回りの筋肉が弱いことによって、本来コルセットの役割を持つ筋肉が働かないので、腰で姿勢を支えなければなりません。
このように、腰痛を抱えている人は、どこかの筋肉が弱いがために、腰が頑張らないと姿勢が崩れてしまいます。それが、腰の血流が悪くなって、痛みを感じてしまうのかもしれません。
炎症が起きている
ケガをしたら、体を治すために炎症が起きるのですが、ケガをしていなくても炎症が起きる可能性があります。
それは、食事の問題です。食事から炎症が起きる理由として
- 過剰な糖質
- 悪質な脂質
- 添加物の多い食材
以上の3つによって、腸にわずかな穴をあけて、そこから未消化の成分や、化学物質が血液に乗って全身に広がり、結果として炎症が全身にめぐることになります。
腸に炎症が起きると、腹直筋と言うシックスパックの筋肉が固まります。これは、内臓ー体性反射といって、内臓を動かしている神経と同じ神経を使う筋肉にも刺激が無意識に入ってしまう現象のことをいいます。
実は、この腹直筋には、腰を守るコルセットの役割はありません。ただ単に腰に負担をかける筋肉なのです。
人によっては、お腹の力が腰に負担をかけていることを知っている人もいるかもしれませんが、腹筋の中でも鍛える場所が違えば、逆に痛みを悪化させる結果につながるリスクが高まります。
脳の機能が低下している
運動不足の人や、体に入る感覚量が少ない人は、脳の中でも前頭葉という前側の部分の働きが低下してしまいます。
この場所は、行動したり、判断したり、計画をしたり、感情のコントロールをしたりと様々な機能があります。
中でも、前頭葉には、痛みを抑える働きもあるのですが、ここの働きが低下すると、痛みや刺激に過敏になってしまいます。
常に、体に対して警報が鳴っているようなイメージです。体の中では、何が起きても対処できるように気が休まらない状態が続いてしまいます。
以上のように、原因不明の腰痛に、筋肉以外に食事の問題、脳の働きの問題がひそんでいるかもしれません。
腰痛につながる不良姿勢
基本的には、反り腰も猫背も腰に負担をかけてしまいます。
反り腰であっても、猫背であっても共通していることとしては、股関節を含む体幹の筋力が弱く、そして、動きの面でも、本来柔軟に動いてほしい『股関節』と『胸椎(という背骨の中でも背中の部分)』が硬くなっていることが挙げられます。
背骨のゆがみは、体の土台から発生します。この体の土台が崩れてしまえば、総崩れになってしまうので、日ごろのケアには、この土台の部分をいかに使ってケアするかが重要になります。
腰痛の対処法
私自身は、腰痛を改善するために整骨院でマッサージやストレッチ、鍼、カイロプラクティックを受けたことは、ありますが、結局、楽になったのは、一時的で、その日のうちに症状は戻ってしまうことは当たり前でした。
ピラティスに出会ってからは、腰痛を感じることもなく、仕事も勉強もできるようになり、快適な毎日を過ごせています。
腰痛改善のために、必要な要素は、3つあります。
- 体幹の強化
- 三半規管の機能改善
- 目の機能改善
一般的に行われるプランクという体幹トレーニングでは、どちらかというと、体を固めることが多いのですが、ピラティスは、体を固めつつも、しなやかに動かす要素も入っています。体は中心(=コア)から力強くしなやかに動くことが何よりも大事です。しなやかだけではダメです。そこに力強さがあってこそ、体は健康になれます。
簡単に言うと、マッサージやストレッチを受けて満足してはいけません。そこから筋肉を使って、動き出すことが大切なのです。(腰痛を改善する上では)
実際に、整形外科学会で腰痛治療に効果的なのは、『運動療法』という結果があるくらいなので、リラクゼーション目的ではなく、腰痛の出ない身体づくりをするなら、マッサージやストレッチを受けるだけにするのは、やめることをオススメします。
オススメのピラティス種目
カールアップ
イスなどで足を乗せる台を用意します。だいたい股関節が90度・膝も90度に曲がるくらいの高さが好ましいです。
そこで3つのポイントを意識します。
- 踵を台に対して真下に押し込んで、太ももの裏側を使う
- 内ももにバスタオルなどを挟み、股関節から内側に締める
- 太ももの裏側と内ももを使いながら、腰のすき間をつぶすようにお腹の力も使う
以上の3点を意識することで、土台となる、股関節・体幹を鍛えることができる。
デッドバグ
体幹を固めながらも、手足を動かすので、体幹の力をより必要とする。
以下の3つのポイントを意識する
- 手足を伸ばすときには、腰が反らないようにお腹の力を使って、腰のすき間を埋める
- 脚を元の位置に戻すときは、写真のように、股関節の上に膝が来るようにし、膝の向きが外に向かないように、真っ直ぐ引き戻す
- お腹の力が弱いと、アゴが上がり、首に負担をかけるので、アゴを引いて行う
最後に
腰痛は、いつの時代も悩みの種です。特に昭和~平成の初期に比べたら、働く環境や食事など生活環境はガラリと変わりました。
いい意味で、自由度が増したり、情報が手軽に手に入るようになった時代ではありますが、悪い意味で、自由だけど、人の目や言葉を気にしたり、どの情報を信じればいいのか分からなくなった時代でもあります。
それゆえに、ストレスが良くも悪くもたくさんかかっている状態なので、そのストレスを味方につけるのか、敵にするのかで、一日の体への負担が圧倒的に変わります。
プロの選手や成功している表現者のように、緊張は楽しむものという、自分なりの解釈をすることで、緊張が襲ってきても、それをネガティブに捉えずに、ポジティブに受けとり、体の反応も変わります。
原因不明の腰痛には、序盤でお伝えした通り、心身症という心の問題も絡んできますので、体のトレーニング以外にも、心のトレーニングも必要になるかもしれません。
すべては、相互に関係し、影響しあっているので、体だけではなく、心の内面にもフォーカスすることで、お悩みの腰痛を改善する一助になります。
参考になれば、幸いです。